出産後は、「悪露 いつまで」、「会陰切開 いつ治る」、「母乳 胸が痛い」、「産後 イライラ 夫」……
気付けば毎日スマホで検索していました。
「これって私だけ?」
「病院に電話した方がいい?」
「このまま治らなかったらどうしよう。」
産後は、赤ちゃんのことだけではなく、自分の体の変化も分からないことだらけでした。
産後の経過やしんどさに不安を覚えたり、イライラが止まらず夫婦仲が悪化し別居になったこともありました。
振り返ってみると、産後の経過には「正常の幅」がとても広いことが分かりました。
あのときは「異常かもしれない」と不安だったことも、時間とともに良くなったものがたくさんありました。
今回は、私自身の産後経過を振り返りながら、「これって普通?」と何度も検索した出来事をまとめました。
産後の一例として、これから出産される方や、今まさに検索している方の参考になれば嬉しいです。

産後の経過
産後の経過には個人差があります。
私の場合は、一般的な経過と違うこともいくつかありました。
※以下はあくまで一例です。経過について気になることがあれば、病院受診や助産師さんに相談してください。
| 項目 | 一般的な経過 | 私の場合 |
| 悪露 | 赤色→褐色→黄色→白色へと変化し、通常6~8週間ほどで消失する | 出血が再び増えた日や大きな血の塊が出た |
| 会陰の痛み | 数週間~1か月ほどで軽快する人が多い | 強い痛みが2週間ほどあり、数か月軽度の痛みは続いた |
| 貧血 | 貧血になることがある | 出血も多く鉄剤の点滴が必要だった |
| 母乳 | 乳房の張りや乳首の痛み、授乳時の痛みがみられることがある | 張り・乳首痛・射乳反射の痛みがあった |
| 赤ちゃん | 生理的黄疸がみられることがある | 光線療法を受けた |
| 排便 | 便秘になりやすい | 便秘・痔・排便時痛があった |
| 排尿 | 排尿時の違和感や尿漏れがみられることがある | 排尿時痛や尿漏れがあった |
| 子宮復古、後陣痛 | 子宮は約6~8週間で妊娠前の大きさに戻る 後陣痛は産後数日で徐々に軽快 | 後陣痛は入院中に徐々に軽快 |
| 体型 | 数か月〜1年以上かけて戻る | 気になったが、2人目の産後は気にしないように心がけた |
悪露
産後1週間ほどで、今まで経験したことがないくらい大量の出血がありました。
1人目の産後はそんなこと起こると思っていなくてとてもびっくりしましたが、2人目の産後のときは、またか、一応助産師さんにみてもらおうかと落ち着いて対応できました。
ゴルフボール大ほどの血液・組織の塊のようなものも出ました。
悪露は赤褐色のものが産後5~6週間ほど続いて、量は徐々に減っていきました。
もちろん、急な大量出血や体調の変化がある場合は、自己判断せず医療機関へ相談してください。
会陰痛
私にとって一番つらかったのは、産後の傷でした。
立つのも痛い。座るのも痛い。横になっても痛い。
「この状態で赤ちゃんとどうやって生活したらいいの?」と思うくらいでした。
2週間ほどは結構痛みが強く、その後、1人目産後は数か月、2人目は1か月ほど痛みが続きました。
2人目の傷の経過は問題なかったですが、1人目の産後は、抜糸後に傷が開いており、削って再縫合してもらいました。
この処置も本当に痛く、「もう勘弁してほしい…」と思いました。
痛みは鎮痛剤や塗り薬をもらって対応しました。
1人目の産後に、座薬の鎮痛剤を入れてもらっていましたが、いれるときに傷が広がり、それもまた痛かったので、2人目のときは飲み薬だけで対処しました。
2人目のときははやく傷が治ってほしかったので、とにかく休むことと、しっかり食べて栄養をとることを心掛けました。
授乳
産後数日での胸の張りの痛みや、乳首の傷やひりひり感、胸の奥のツーンとした痛みが辛かったです。
「母乳って自然に出るもの」と思っていましたが、実際はそうではありませんでした。
助産師さんに相談したり、ピュアレーンを塗りました。
便秘、痔、排便時痛
私は便秘と痔にも悩まされました。
便がおりてくるときの腸の痛みが辛かったです。
便を柔らかくする薬や痔の薬を出してもらって使用しました。
尿漏れ
1人目の産後は排尿時痛や尿漏れがあり、半年以上続きました。
体型・体重
すぐには戻らないですよね。
退院前に体重計に乗ると、「え?」となりました。
赤ちゃんも胎盤も羊水も出たはずなのに、思っていたほど体重が減っていませんでした。
「3kg以上出てるはずなのに、なんで?」と本気で不思議でした。
1人目のときは気になりましたが、2人目のときは産後の回復のためにしっかり栄養を摂ろうと、たくさん食べて寝ました。
体重測定をせず、気にしないようにしました。
産後のメンタル
産後は
- 女性ホルモンが急激に低下
- 睡眠不足
- 出産による疲労
- 初めての育児
- 「赤ちゃんを守らなきゃ」という責任感
などが重なります。
そのため、普通なら気にならないことでも「病気じゃない?」「何か見逃してる?」など深刻に考えやすくなります。
これは決して珍しいことではありません。
私は一人目の産後、今振り返ると「どうしてそんなに‥」と思うくらい、何ともないようなことで落ち込んでいました。
黄疸の光線療法をする赤ちゃんが心配で泣き、身体が痛くて泣き、授乳、抱っこ、沐浴やおむつ替えなどをうまくできない自分が情けなくて泣きました。
助産師さんは忙しそうだし、誰に何をどこまで相談していいか分からず不安が募りました。
入院中はあまり頼るのも良くないかもと、言われるがままに母子同室、授乳、下膳などをし疲労困憊になりました。
さらに、コロナ禍の入院で孤独感もあり、ちょっとしたことが気になったり、夫に赤ちゃんをお世話してほしくないと思ってしまう、イライラするということがありました。
「お母さんになったら自然にできる」そう思っていたことが、何一つ自然にはできませんでした。
授乳も、おむつ替えも、抱っこも全部実践していって、少しずつできるようになりました。
産後に向けての準備不足やホルモンや睡眠不足、責任感、不安などさまざまなことが影響し、悪循環になっていた気がします。
2人目出産のときにできてよかったこと
・がんばらないこと、休むことを優先すること
・退院後すぐの産後ケアの利用
・夫の分娩立ち合い、付き添い入院
・他のお母さんたちとお話して分娩や産後、育児のお話をする
産後ケアについては、身体を休める時間を確保できただけでなく、授乳や育児の相談もでき、心にも余裕が生まれました。
利用した産後施設の違いや選び方については、下記記事で詳しく紹介しています。
もう一度産後を経験するなら、したいこと、わかっておきたいこと
・産後すぐは特にゆっくり休む
・いっぱい食べる、飲む
・座っての作業は少なめにする(会陰の傷が痛くなりやすかったため)
・産後はしばらく痛い、しんどいことを把握しておく
・ひとりでがんばろうとしない
・不器用で、はじめはうまくお世話ができなくても大丈夫と理解しておく
・産後のお母さんや専門職の方と話や相談をする
・ふわふわの低刺激の泡で陰部を洗う
さいごに
待ちに待った出産を終えて、「赤ちゃんはかわいいし幸せな時間」であるはずなのに、「そう思えない」、「痛い」「眠い」「つらい」と感じる日があっても、大丈夫です。
産後は、心も体も大きく変化する時期です。
「私だけがおかしいのかな」と心配し、不安に思っていたことも、ゆっくりと良くなっていくことが多かったです。
もちろん、医療機関へ相談したほうがよい症状もありますので、不安なときは一人で抱え込まず、助産師さんや産婦人科、家族を頼ってください。
そして、この記事が、今まさに「これって普通?」と検索している誰かの安心につながれば嬉しいです。


