訪問看護で出会った、忘れられない方々|人とのつながりから学んだこと

研究、キャリア

訪問看護の仕事をしていた頃、私には忘れられない利用者さんたちがいました。

病気を抱えながら生活されている方の中には、一人暮らしだったり、ご夫婦だけで暮らしていたりする方もいました。

最初は、

「一人で暮らしていて寂しくないのかな」
「病気もあって、大変なんじゃないかな」

と思うこともありました。

でも、実際に訪問してみると、そんな私のイメージとは少し違いました。

楽しそうにお話をしてくださったり、友人との予定を楽しみにしていたり、趣味や地域の活動に参加していたり。

病気や年齢によってできないことが増えても、自分なりの楽しみを見つけながら生活している方がたくさんいました。

今回は、そんな訪問看護の仕事を通して出会った方々のお話と、私が感じたことを書いてみたいと思います。

訪問看護で出会った、素敵な方々

訪問看護では、ご自宅や施設で療養されている方の生活を支援します。

私が訪問していた中には、高齢の一人暮らしの方や、ご夫婦だけで暮らしている方もいました。

「高齢で一人暮らし」と聞くと、なんとなく孤独で寂しい生活を想像するかもしれません。

でも、実際にお会いしてみると、とても明るく、いきいきと生活されている方が何人もいました。

同級生との集まりを楽しみにしていた方

ある方は、同窓会に参加して、同級生と食事をしたそうです。

「同級生と集まって、がんばろうとお話したのよ」

と、楽しそうに話してくださいました。

病気を抱えながら生活していても、昔からの友人と会って話すことが、その方にとって大きな楽しみになっているのだと思いました。

デイケアで友人をつくり、家でも運動していた方

デイケアに通っている方もいました。

デイケアでは身体を動かすだけではなく、そこで知り合った方とお話をしたり、友人ができたりすることもあります。

また、その方は、デイケアで身体を動かすコツを教えてもらうと、自宅でも実践していました。

「今日はこんなことを教えてもらった」

と話してくださる姿から、デイケアが身体のためだけではなく、人との交流新しいことを知る場所にもなっていることを感じました。

庭の手入れから、別の楽しみへ

また、庭の手入れが大好きだった方もいました。

でも、年齢を重ねて身体が思うように動かなくなり、以前のように庭の手入れをすることが難しくなっていました。

大切にしていた木も、やむを得ず切ったそうです。

好きだったことができなくなるのは、とても寂しいことだと思います。

ところが、その方のお部屋には観葉植物がたくさんありました。

自分で用意したり、ご家族が買ってきてくれたそうです。

そして、近所で行われている活動にも参加し、そこで飾りやキーホルダーなどを作ることを楽しみにされていました。

庭仕事ができなくなったからといって、楽しみを全部手放したわけではありません。

今の自分にできることの中から新しい楽しみを見つけていました

訪問看護を通して感じた「人とのつながり」

こうした方々と接していて、私が強く感じたのは、人とのつながりが日々の生活の中にあることの大切さでした。

友人との食事、同級生との集まり。

デイケアでできた友人との会話。

近所の活動への参加。

自分が好きな植物やものづくり。

こうした小さな楽しみや人とのつながりが、毎日の生活を豊かにしているのだと思いました。

そして、年齢を重ねたり、病気になったり、身体が思うように動かなくなったりすると、以前できていたことができなくなることもあります。

それでも、「できなくなったから終わり」ではなく、

今の自分にできることは何だろう?」と考えて、別の楽しみを見つけていく。

そんな姿が、とても印象に残っています。

さいごに

訪問看護で出会った方々を見て、私は

人は何歳になっても、誰かとつながったり、自分の好きなことを楽しんだりすることが大切なのかもしれない

と思うようになりました。

子育て中でも、仕事をしていても、忙しい毎日の中でも、

「ちょっと話せる人がいる」
「自分の好きなことがある」
「楽しみにしている予定がある」

そんな小さなつながりや楽しみが、毎日の生活を支えてくれることがあるのではないでしょうか。

私自身、これから年齢や環境が変わっても、誰かとつながりながら、自分の好きなことや興味のあることを大切にしていきたいと思っています。

そしていつか、誰かが「ちょっと話してみよう」「これをやってみよう」と思えるような、そんな場所をつくれたらいいなと思っています。

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