「菊の被綿(きせわた)」というものを知っていますか?
私は、茶道の先生から初めて教えていただきました。
菊と綿をいただいたので、家でもやってみることに。
子どもと一緒に季節の行事を楽しむ中で、私自身も知らなかった日本の文化を知ることができました。
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菊の被綿(きせわた)とは?
菊の被綿とは、菊の花に綿をかぶせて、菊の香りや露を綿に移す風習です。
その綿で顔や体を清め、長寿と健康を祈るという風習もあったそう。
旧暦9月9日(現在の暦では、おおむね10月ごろ)の「重陽(ちょうよう)の節句」に行われてきたものの一つです。
重陽の節句は、五節句の一つ。
1、3、5、7、9のような奇数は、古くから縁起のよい「陽の数」とされていて、その中でも一番大きな「9」が重なる9月9日は、特にめでたい日と考えられていました。
菊は仙人の住むところに咲き、長寿につながるものと考えられていたという話もあるそうです。
菊の花を飾ったり、菊酒を飲んだりして、健康や長寿を願っていたそうです。
実際にやってみました
今回、茶道の先生から菊と綿をいただいたので、実際にやってみました。
本来は、前日の夜に菊の花に綿をかぶせ、翌朝、菊の露や香りが移った綿で体を清めるというもの。
今回は、子どもと一緒に「菊に綿をのせてみる」という形で楽しみました。
いただいた動画を子どもに見せると、「やってみたい!」と興味津々でした。
さっそく菊の花に綿をのせていきます。
花の上にそっと綿をのせたり、茎の間に入れてみたり、子どもなりに自由に楽しんでいました。
こうやって実際に触れてみることで、季節の文化を身近に感じられた気がします。

重陽の節句には和菓子も
重陽の節句には、菊をモチーフにした和菓子もあります。
なかには、菊の被綿をイメージした上生菓子も。
菊の花に綿をかぶせた「菊の被綿」の姿を、和菓子で表現したものだそうです。
季節の行事を、見て楽しむだけでなく、和菓子として味わうのも素敵ですね。
菊を見ると思い出す、ある患者さんのこと
今回、菊の被綿をやってみて、もう一つ思い出したことがあります。
以前、病院で働いていたときの患者さんのことです。
その方は菊を育てていて、出展もされていました(菊花大会/菊祭り)。
「菊を育てていて出展する」と聞いていたので、実際に見に行ったことがあります。
思っていたよりも花は大きく豪華、茎はまっすぐで、とても感動しました。
毎年している行事のようですので、お住まいの地域で菊花大会や菊祭りがあれば、足を運んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回、茶道の先生に教えていただかなかったら、私は「菊の被綿」という風習を知らないままだったと思います。
そして、実際に菊と綿をいただいて、子どもとやってみたことで、良い思い出になりました。
子どもが大きくなったときに、「昔、菊に綿をのせたことがあるよ」と話せるかもしれません。
日本には、まだまだ私が知らない季節の行事や文化がたくさんあります。
全部をきちんとやらなくても、「こんな風習があるんだ」と知って、できる範囲で楽しんでみるのも良いかもしれません。
参考資料
- 『日本のしきたりがまるごとわかる本』晋遊舎
- 国立国会図書館「レファレンス協同データベース」


